中日友好の未来に期待あふれる
中野さんは、中日両国の相互理解に対する期待も語ってくれた。37年にわたる中日交流で、中野さんは、多くの人々の苦しみを伴う貢献も目にしたし、多くの良いアイデアがあることも知った。そして皆が互いに協力することで、たくさんのすばらしい思い出が生まれた。
ある中国の方が中野さんに「創造真優美的未来」(本当に素晴らしい未来を作ろう)という言葉を贈った。同じ発音の「真由美」と「真優美」を掛けたこの言葉を気に入った中野さんに、中野さんの故郷の有名な陶芸家が壺を作ってくれた。そこに中野さんが「真優美」と書き入れた。どちらも中野さんの宝物だ。「誰の故郷にも同じように貴重なものがある。そういうすばらしいものを皆が見つけ、分かち合えるようになれば、世界にはもっとたくさんの笑顔が生まれる」。中野さんは、誰もがそれぞれの長所を生かし、ともに努力すれば、少しずつ住み易い平和な世界が訪れると語る。
これまで80回以上にわたって中国を訪れてきた中野さん。今年3月14日には、日本の中部北陸地方に外国人旅行者を呼びこむ「昇龍道プロジェクト」の昇龍道大使にも就任した。国と国との交流では、観光という文化も非常に重要なものとなる。中野さんは若い人たちに、旅をすることによって平和を作り、未来に幸せの種を植えるようにと呼びかけている。
38年前、中野さんが演じたヒロイン「真由美」は、長い髪のさっそうとした姿で、日本の現代女性の強烈な印象を中国の人々に与えた。38年後の今、中日の相互理解への希望に満ちたアイデアを語る中野さんの姿は、新たな輝きに溢れていた。
「人民網日本語版」2016年9月2日
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