京東の徐雷シニア・バイス・プレジデントは、「京東も近く中継機能を導入する。モバイルインターネット時代には、ユーザーの時間をどれだけ占有できるかが極めて重要になる」と話す。
中継では、スターやネット有名人の中継サイドとユーザーがリアルタイムで交流し、これを消費行動のクローズドループとしてユーザーを誘導するというのが、「中継プラスEC」の最もわかりやすい営利モデルとなっている。
▽ECのモバイル化が大きな流れ
ECで中継の人気が出たことは、モバイルインターネット時代の訪れと関係がある。ECの専門家・魯振旺氏は、「人々は携帯電話端末での閲覧方式にすでに慣れ親しんでいる。これまでパーソナルコンピューターで買い物をする場合、買い物が終われば終わりだった。だが現在は携帯端末の画像や文字情報、コーナー、コンテンツがより充実し、消費者はより詳細に商品を検討し、多くのすきま時間を使って買い物するのを好むようになった」と話す。
中継はECモバイル化の大きな流れに合致する。京東の中継プロジェクト責任者は、「中継は表現スタイルが豊富で、真実性、相互連動性、リアルタイム性が高く、より優れた娯楽的要素や情報的要素をもたらすことが可能で、モバイルネットの背景化、砕片化、パーソナル化、脱中心化の特徴や流れに合っている」と話す。
またネット中継は伝統的ECプラットフォームの弱点を解決する。ECプラットフォームの商品の見せ方は画一的で、画像と文字情報だけでは消費者が買い物の決断をする際に必要な情報をカバーできなかった。またECには社会的やりとりが欠けているのが悩みの種だった。ユーザーは家にいながら買い物ができるが、消費者同士の交流や連動はなかった。オンライン中継には基本的な相互連動と場面を直接結びつける力がある。そこでECプラットフォームにとってみれば、中継技術を加えることでプラットフォームと消費者との既存の交流モデルが刷新され、よりリアルな、リアルタイムの交流ルートが提供されることになり、ECプラットフォームがさらに多くの連動スタイルや営利モデルを生み出す可能性を高めた。
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