商務部(省)の沈丹陽報道官は20日の記者会見で、「当部は今後、乳製品の輸入に対するモニタリングを一層強化する。乳製品の輸入の動向や価格変動の状況に細心の注意を払い、企業が合理的に秩序を持って輸入するよう導く」とした。京華時報が報じた。
沈報道官によると、税関の統計では、今年の1-7月期、中国の輸入乳製品は138万3千トンと、前年同期比29.1%増だったという。輸入総額は39億6千万ドル(約4000億円)と、同比13.5%増だった。輸入量も輸入額も大幅な増加となっている。その原因は3つ挙げられる。まず、前年同期は輸入基数が低かったことが挙げられる。15年は経済が下ぶれし、消費が落ち込んだこともあって、中国は多くの乳製品の在庫を抱え、輸入量が顕著に減少した。次に、中国と海外の価格の差が大きかったことが挙げられる。1-7月期、中国が輸入した乳製品の価格は平均12%安くなった。原料の値段や養殖のコスト、生産効率などの面での違いから、中国国内の原乳を加工した各種乳製品のコストが輸入製品よりも高くなった。最後に消費者の中国製の製品に対する信頼がまだ十分でない点が挙げられる。
乳製品は自由貿易協定に含まれる製品で、主に市場の需要と国内の同類製品の競争力に基づいて輸入が行われる。沈報道官は、「中国の乳製品業界が直面している問題を解決するために、総合的に対策を講じ、発展モデルを転換し、製品の品質を向上させ、消費者の信頼を高め、業界全体の競争力を向上させなければならない。当部は今後、乳製品の輸入に対するモニタリングを一層強化する。乳製品の輸入の動向や価格変動の状況に細心の注意を払い、企業が合理的に秩序を持って輸入するよう導く」とした。 (編集KN)
「人民網日本語版」2016年9月21日
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