2016年ノーベル文学賞の受賞者がまもなく発表される。このほど、英国大手ブックメーカーの「Ladbrokes」は受賞者の予想オッズランキングを発表した。長年、有力候補とされてきた日本の著名作家の村上春樹氏以外に、ケニアの作家のグギ・ワ・ジオンゴ氏らが受賞者候補となっている。中国新聞網が伝えた。
依然として受賞有力候補となる村上春樹
今年も村上氏の受賞予想オッズランキングで上位となった。しかし、多くの人がこのことに対して当然の結果であると思うようになっている。毎年、村上氏が上位にランクインしているものの、いつも受賞を逃している。ある読者は、村上氏がブックメーカーの格好のネタになっていると茶化している。
しかし、ここ数年、予想オッズのランキングや順位の変動は、その年の文学賞受賞者とある程度の一致が見られるため、多くの人が依然として、村上氏が受賞する可能性が高いと考えている。
しかしながら、評論家の白燁氏は村上氏の受賞は難しいという考えを示している。白燁氏は取材に対し、「村上氏が受賞する可能性は極めて低い。なぜなら、ノーベル文学賞は作品の文学的価値を重視しているが、村上氏の作品は現実社会に対する注目度が決して高くなく、純文学の世界では特別人気があるというわけではないからだ」と答えた。
また、評論家の止庵氏らの分析によると、ノーベル文学賞は一般向きではない思想を持つ作家を支持し、作品の文学価値も重視するという傾向があるという。さらに、白燁氏は、「村上氏の作品には流行性や大衆性といった特徴がある。この点からすると、村上氏は常に受賞にまでは至らない有力候補者であり続ける可能性が高い」と話した。
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