清華大学の研究者が蚕にグラフェンや単層カーボンナノチューブを与えたところ、吐き出す生糸がより頑丈で強靭になった。米科学誌「サイエンティフィック・アメリカン」(電子版)は10日、このカーボンにより強化された生糸は耐久性の高い防護用織物、生物分解性を持つ植込み型医療機器、環境保護型ウェアラブルデバイスに用いることができるとした。科技日報が伝えた。
清華大学の張瑩瑩氏と同僚はカーボン強化生糸を作るため、蚕が食べる桑の葉にカーボンナノチューブやグラフェンを含む水溶液(濃度0.2%)を吹きかけ、これを食べさせ生糸を回収した。
この方法はすでに出来た生糸を処理するよりも簡単で、エコロジーだ。さらに重要なのは外部からの衝撃に対する柔軟性が倍増し、許容応力度が50%以上向上した点だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年10月12日
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