広告業に長年従事している筆者は、中国のテレビ番組にも注目している。現在、中国で最も人気となっているのは、バラエティトーク番組だ。それを簡単にまとめてみると、最近よく見るものには、東方衛視(衛星テレビ)の「笑傲江湖(Swordsman)」や浙江衛視の「喜劇総動員(Comedy General Mobilization)」、北京衛視の「跨界喜劇王(The King of Comedy)」などがある。(文:関田剛司 瞭望東方周刊掲載)
同じジャンルの番組が同時期に放送されると、内容がバラエティに富み、盛り上がるのだろうか?それとも視聴者が見飽きてしまうのだろうか?現時点でその答えは分からないが、本記事では、日本のテレビ界の歴史を振り返ってみたい。もしかすると、中国にとっては現状を見直す機会となるかもしれない。
日本にもバラエティ番組がたくさんあり、1970-80年代にも大流行した。
例えば、69年から85年まで、TBS系列でザ・ドリフターズ主演の国民的人気コント番組「8時だョ!全員集合」が毎週土曜日8時から放送された。私も子供の頃、このバラエティ番組を欠かさず見ていた。この番組を司会するのがコントグループのザ・ドリフターズで、毎回、アイドルや歌手などをゲストに招き、社会で人気の話題を中心に、トークや歌、ダンス、コントを披露した。
この番組で私が一番楽しみだったのは、アイドルが素の姿を見せることだった。アイドルというと、パーフェクトで上品な人というイメージがあるものの、この番組に出ると、アイドルがいわば「仮面」を脱ぎ、普段は見せない一面を見せてくれる。そのため、今日はどんな姿が見れるのかととても楽しみにしていた。
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