中国科学院紫金山天文台の専門家は13日、鉱物岩石学と微量元素地球化学の分析により、中国人科学者が新疆で大規模な隕石雨が発生したことを証明した。隕石の範囲は425キロに及び、世界で認められている最大の隕石雨を大きく上回る。新華網が伝えた。
1898年に発見された重さ28トンの巨大な鉄隕石、2004年に発見された430キロの鉄隕石、2011年に発見された5トンの鉄隕石。この118年の時を跨ぐ「宇宙からの来客」は、どのようにして地球を訪れたのだろうか?これらの隕石の間にはどのような関係があるのだろうか?
同天文台の科学者は13日、これらの隕石がいずれも世界最大の隕石雨のものであり、国際隕石学会によって「アルタイ隕石雨」と命名されたと発表した。
同天文台天体化学・惑星科学実験室首席科学者の徐偉彪氏は、隕石を30年間研究している。米カリフォルニア大学ロサンゼルス校の協力を受け、徐氏が率いる研究チームは、2011年に新疆ウイグル自治区アルタイ小東溝で見つかった5トンの特大鉄隕石の主要鉱物がカマサイト、テーナイト、プレッサイトであり、他にもシュライバーサイト、コーヘナイト、ドーブレー鉱が含まれ、それまで発見されていた新疆鉄隕石や烏拉斯台鉄隕石と一致することを裏付けた。微量元素地球化学分析によると、この3つの鉄隕石は対をなす隕石で、同じ母体からのものだ。
徐氏は「一般的な隕石雨の分布範囲は、数キロから数十キロだ。アルタイ隕石雨がこれほど広範に分布しているのは、母体のサイズ、大気圏突入時の飛行速度と角度、一級母体の空中解体の高度が特殊であることを反映している。地球近傍小惑星の軌道の変化、動力学的問題の研究にとって、これは重要な啓発的意義を持つ」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年10月14日
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