習近平国家主席は13日、カンボジア、バングラデシュ訪問及びインド・ゴアで開催されるBRICS首脳会議への出席へ出発した。出発前、習主席はカンボジア紙に「肝胆相照らす良き隣人、良き友人となる」と題する文章を寄せた。寄稿は中国・カンボジア関係に焦点を合わせているが、「親、誠、恵、容」という中国の周辺外交理念を示しており、周辺国の真の友人になりたいという中国の強い願いと言動一致を体現してもいる。(文:賈秀東・本紙特約論説員、中国国際問題研究院特別招聘研究員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
真の友人は、国際情勢や国内政局がどう変化しようとも、国家関係を正常に発展させることができる。真の友人は、両国の国情がどうあろうとも、互いに尊重し合い、平等に接し合うことができる。真の友人は、どのような外交環境に置かれようとも、どのような外交的考えがあろうとも、常に率直かつ誠意をもって接しあい、双方の利益の合流点を見出すことができる。真の友人は、交流の中で実務協力を図り続け、ウィンウィンを実現する。
このような基準に照らし合わせると、中国とカンボジア、バングラデシュの関係は国と国が平等に接し合い、誠実に協力する模範と言え、真の友人と言える。数十年来、中国とカンボジア、バングラデシュの関係は時代及び国際、国内政治環境の変化による試練に耐え、時を経るにつれていよいよ堅固になってきた。双方は政治的には高度の相互信頼、経済的には互恵・ウィンウィンの関係にあり、各分野の実務協力は実り豊かな成果を挙げ、国際・地域問題で緊密な意思疎通と調整を保ってきた。双方関係発展の速さ、広さ、深さから見て、中国・カンボジア関係、中国・バングラデシュ関係はいずれも史上最良の時期にある。
カンボジアは東南アジアの内陸に位置する友好的近隣国、バングラデシュは南アジアとインド洋地域に位置する重要な協力パートナーだ。両国はともに中国の周辺外交戦略及び「一帯一路」(the belt and road)イニシアティブの拠点国だ。習主席はかつて「『一帯一路』イニシアティブの主要な協力パートナーは周辺国であり、主要な受益対象も周辺国だ」と明確に指摘した。「一帯一路」は習主席の今回の訪問のキーワードであり、今回の訪問は中国とカンボジア、バングラデシュが「一帯一路」イニシアティブの大きな枠組で各分野の実務協力を深化する新たな契機となる。
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