2016年10月15日  
 

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村上春樹の真の姿とは? ジョギング好きで読者思い (2)

人民網日本語版 2016年10月15日10:06

中国の文学青年が読むべき小説の三大作家は、マルグリット・デュラス、張愛玲、村上春樹だという人もいるほどで、村上氏の作品には独特のスタイルがあり、本人の好きなものが密接に関係している。村上氏が好きなものは、洋楽、F・スコット・フィッツジェラルド、レイモンド・カーヴァー、おいしい料理などで、これらはまた文学青年にとっても最愛のものとなのだ。

村上氏がジャズ喫茶を経営していた当時の様子はもう目にすることはできないが、ここ最近公開された書斎の写真からは、村上氏の深みのある文学センスをみてとることができる。

人生のターニングポイント:神宮球場で思いついた奇抜なアイディア

1978年4月1日午後1時半頃、ジャズ喫茶のマスターだった村上氏はある奇抜なアイディアを思いつき、これが彼の人生を変えるきっかけとなった。

村上氏の回想によると、それはちょうど神宮球場の外野席に座り、一人でビールを飲みながら、野球の試合を観戦していたときだったという。それからというもの、毎日ジャズバーの営業が終わると、村上氏は文房具店で買ってきた万年筆と紙を出し、ジャズを浴びるように聴きながら、自分の孤独と憂いの気持ちをしたためた。

そして29歳のときに、村上氏はデビュー作「風の歌を聴け」を発表し、第22回群像新人文学賞を受賞した。

日本を脱出:落ち着いて執筆できる環境を求めて海外に移住

村上氏が有名になると、各種出版社からの仕事の依頼やメディア取材、講演活動などで忙しくなり、執筆活動が思うようにはかどらなくなってしまった。そしてそのような煩わしさから逃れるため、時おり海外で暮らすようになり始めた。

1986年、村上氏は妻とともにヨーロッパに移住し、3年ほど生活した。海外にいるときはほとんど世間とは隔絶した状態で、長編小説の執筆に没頭した。そして村上氏は分厚い原稿用紙の束を持って日本へ帰国したのだが、このときはこの小説が爆発的なヒット作になるとは誰も予想していなかった。その小説が「ノルウェイの森」であり、村上氏が一人の作家から日本を代表する作家に変わるきっかけとなった。


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