中国汽車(自動車)工業協会がこのほど、9月の各自動車メーカーの販売台数データを発表した。9月と10月は、販売の「ゴールデンシーズン」で、「金九銀十」と言われている。自動車市場も例外ではない。今年9月、中国の乗用車(MPV、SUVを含む)の出荷台数は222万2401台だった。2015年9月の170万3218台と比べて30.5%増で、ここ三年半では単月の最高出荷台数を塗り替えた。車種別でみると、乗用車が同15.7%増、MPV(多目的自動車)が同35.4%増、SUV(スポーツ用多目的車)が53.7%増だった。減少したのは微型バンだけで、前年同期比44.5%減だった。人民網が報じた。
統計によると、9月、自動車メーカー別の乗用車(MPV、SUVを含む)販売台数トップ10の内容は、8月とほぼ同じ。一汽大衆が1位の座を死守した。上汽通用は、上海フォルクスワーゲンに抜かれて3位。4-10位は8月と同じだった。前年同期比を見ると、9社の増加幅が2ケタ台で、うち8社が20%超えていた。中でも3社は、50%を超える増加幅だった。
増加幅が50%以上だったのは、長城汽車、吉利汽車、長安汽車で、いずれも中国メーカーだった。うち、長城汽車は、主力の哈弗H6 (HAVAL)の9月の販売台数が5万3300台と、前年同期比74.49%増だった。また、小型SUV・哈弗H2(Haval H2)も2万台を突破し、同比約50%増だった。全体では、長城汽車の販売台数は同比52.67%増だった。
今年10月は、国慶節(建国記念日、10月1日)に合わせた7連休がある関係で、平日の日数は18日。昨年の10月と同じ日数だ。加えて、複数の都市が不動産購入規制対策を打ち出したこともあり、消費者の目が自動車市場に向いた形となった。その他、昨年10月から実施されている1.6リッター未満の自動車の取得税半額政策が今年の年末に終わることもあり、第四四半期(10-12月)の販売台数は昨年に増して伸びる可能性がある。特に、1.6リッター未満の自動車の販売が好調になる可能性が高い。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年10月17日
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