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大卒者初任給 最高はネット産業の5500元

人民網日本語版 2016年10月14日14:42

2016年の大学卒業生たちの就職活動が引き続き熱を帯びており、初任給をみると今年もインターネット、金融、デジタルメディアが上位に並んだ。就職支援アプリを運営するBOSS直聘がこのほど発表した「2016年大卒者就職競争力報告」によると、今年の大卒者の平均初任給が高い30種類の専門のトップ3位はコンピューター関連の専門が占め、初任給は5500元(1元は約15.5円)に達した。通信、国際金融といった従来からの人気産業もトップグループにとどまり、平均初任給は5千元を超えた。「北京晨報」が伝えた。

経済構造のモデル転換にともない、インターネットは徐々に「インフラ設備」となり、ネット関連の専門を学んだ卒業生は、給料が高く発展の可能性が大きい職業に就くことが比較的容易だ。BOSS直聘の報告によれば、16年の大卒者の初任給上位30産業のうち、コンピューター科学・技術、ネットワーク工学、ソフトウェア工学の3産業はいずれも初任給が5500元を超えたという。

コンピューター関連の専門に後押しされて、学科別にみると16年の大卒者では工学が最も給料が高く4337元で、全体平均を9.5%上回った。経済は2位で4301元、理学は3位で4286元。哲学や歴史学などの不人気学科は下位に沈んだ。

大卒者だけではない。「金の9月、銀の10月」などと言われる転職のシーズンには、ネットや金融などの人気産業の就職状況がいずれも好調だった。就職サイト・猟聘網が発表した「2016年第3四半期人材報告」によれば、今年第3四半期(7-9月)には産業全体の中でネット、金融、不動産の各産業の人材不足が目立ったという。

第3四半期の産業・企業の人材ニーズ番付をみると、ネット産業が1位で、人材ニーズ全体に占める割合は34.05%に達し、人材の吸収力の強さをうかがわせた。注目されるのは、不動産業の割合が9.70%で金融産業に次ぐ3位になったことだ。これは不動産が販売の繁忙期に入ったためだけでなく、今年下半期に不動産業が全体として回復したという大きな背景とも関係がある。

給料という角度からみると、ネット産業と金融産業が1番と2番に並び、年収ベースではネットが25万5500元、金融が25万3200元だった。この2つの産業は技術力と専門性への要求レベルが高いことから、産業の「時価総額」が上昇した。その一方で、消費財産業や機械製造業などの伝統的産業は給料の面で明らかに劣勢に立たされている。同じく伝統産業でも、不動産業は第3四半期に大きく発展し、平均年収は他の伝統的産業を大きく上回って23万3300元に達し、番付は5位になった。(編集KS)

「人民網日本語版」2016年10月14日

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