最後に、日本は電子書籍の推進にも力を入れており、デジタル化という時代の流れにも順応している。電子書籍はコストが安く、更新も手軽で、物流の效率も高い。また、読む側にとっても便利で、デジタル化時代を代表する産物となっている。日本の出版業界は新しい技術も積極的に採用しているほか、出版業者の発展を支えるために、電子書籍をサポートする政策も打ち出されている。これらを基礎に、ソニーなどの大企業が電子書籍関連の技術の研究開発を進め、電子書籍の急速な発展を促進している。
販売の面では、日本の出版業者は便利なルートを利用し、その流通が促進されている。中国の現状と同じく、日本でも大型書店は減少しており、本だけを販売する実店舗では生き残りが難しくなっている。しかし、日本では、至る所にあるコンビニで、各種雑誌、定期刊行物などが販売されている。そして、品揃いのいい大型の書店は駅やショッピングセンターの近くにある。オンラインショッピングが普及する中、特に田舎など辺鄙な地域では、クリック一つで購入できるネットを通じた出版物の販売がますます盛んになっている。これらはどれも、中国の出版社の営業担当者が参考にするべき方法だ。
従来の形態をとる出版業では昔のような勢いを取り戻すのは難しいが、最新技術や新しい情勢、新しい時代などを逆手にとり、市場と向き合い、その構造を調整し、クオリティの高い商品を打ち出し、販売ルートの開拓に取り組む日本の出版業界は、他の国の出版業界に売り上げを伸ばすためのたくさんのヒントを与えてくれている。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年11月9日
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