中国の「ONE PIECE」ファンにとってはうれしいニュースだ。今年の大ヒットアニメーション映画「ワンピース フィルム ゴールド」の中国公開が決まった。劇場版「ONE PIECE」の中国大陸部公開はこれが初めてで、配給会社によると公開日は11月11日。京華時報が報じた。(文:厳絮)
公開日に、1が4つ並び、中国で「独身の日」とされている11月11日を選んだ点から、配給会社が中国事情に相当詳しいことが窺える。恋人のいないファンは、この日に行く場所ができた形で、映画館に行って青春時代に戻ったような気分を楽しむことができる。恋人持ちのファンは、恋人と一緒にこの映画を見て、共通の話題を作るのも悪くない。
最近、中国で公開されている日本のアニメーション映画は、見る人を懐かしい思いにさせてくれるものが多い。日本の「なつかしい系」アニメーション映画の公開はここ数年、中国の映画館の目標の一つでもある。「ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」、「ボルト ナルト・ザ・ムービー」、「聖闘士星矢 Legend of Sanctuary」、「ドラゴンボールZ 復活のF」、「クレヨンしんちゃん爆睡!ユメミーワールド大突撃」などが次々に中国で公開。「悩み」など知らず、好きな映画を見るだけで幸せいっぱいだった時代に、見る人をタイムスリップさせようと、映画館側も力を尽くしている。
「ワンピース フィルム ゴールド」は、今年7月23日に公開された「ONE PIECE」を原作とした劇場版第13作目。興行収入は50億円の大台を突破し、動員数は375万人以上。2000年以降の東映作品の中で歴代2位の興行収入となった。
中国で次々と公開される日本のアニメーション映画には、ファンの強力な支えがある。現在、映画ファンの主力は、興行収入に寄与する主力でもある80後(1980年代生まれ)、90後(90年代生まれ)の若者で、日本のアニメが大好きな世代だ。日本のアニメーション映画が、この世代の「青春時代の思い出」に目を付け、中国で一稼ぎしている。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年10月28日
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