中国の石油製品の輸出が増加の一途をたどるにつれ、アジア太平洋地区の石油製品の貿易の図式も変化している。毛副院長は、「中国の石油製品の輸出は、日本や韓国、シンガポールなどとの競争に直面する」と語る。これらの国は石油製品の輸出を対象にした、免税政策を実施している。そのため、中国も石油製品の輸出を対象にしたサポートを強化し、その輸出の世界における競争力を向上させなければならない。
実際には、世界の石油製品貿易市場において頭角を現しているのは中国だけではない。米国のCambridge Energy Research Associates(CERA) 社の石油市場研究責任者・劉海全氏によると、13年以降、米国の石油精製工場の石油製品輸出は爆発的に増加している。また、中東もその石油産業チェーンを拡大し、上流から、中・下流へと開拓を進めているという。
毛副院長は、「もし、中国の石油製品の輸出範囲がアジア太平洋地域に限られたとしても、中国は一定の競争力を誇る。しかし、その範囲を拡大させるのであれば、石油製品を輸出するための港や貯油施設の整備、輸送能力向上なども進めなければならない」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年11月18日
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