商務部(商務省)は18日に定例記者会見を開き、2016年1~9月と9月のビジネス運営の全体的な状況を報告した。中国新聞網が伝えた。
同部の沈丹陽報道官によると、「9月には、輸出入額が2兆1700億元(1元は約15.4円)に上り、前年同期比2.4%減少した。輸出は1兆2200億元で同5.6%減少、輸入は9447億9千万元で同2.2%増加し、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2783億5千万元の黒字で、黒字額は同25%減少した」という。
9月の輸出がやや減少したのはなぜか。沈報道官は2つの理由を挙げ、「第一に(比較の対象となる)前年同期の基数が高かった。第二に今年9月は昨年より営業日が1日少なく、その影響は少しあるが、大きな影響ではなかった」と述べた。
沈報道官はさらに掘り下げて次のように述べた。「今年に入ってから、対外貿易の発展が直面する状況は、特に国際市場の情勢は非常に厳しく複雑なもので、不確定要因と不安定要因が増大し、下ぶれ圧力が拡大を続けている。9月27日には世界貿易機関(WTO)が2016年のグローバル貨物貿易量の増加率を4月の予測値の2.8%から1.7%に引き下げ調整した。この数字は金融危機発生以降、WTOがうち出した国際貿易量の増加率予測値の中で最も低いものだ。ここから今年はグローバル貿易が最も大きな困難に直面する年になることが予想される。現在、対外貿易が直面する困難は短期的なものではなく、通年で対外貿易を安定に向かわせ好転させるという目標を実現するには、さらに苦しい努力を重ねなくてはならない」。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年10月19日
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