2016年12月16日  
 

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元日本外交官「日中経済が相互補完、これを基礎に相互信頼関係を構築すべき」 (2)

人民網日本語版 2016年12月16日10:18

三、日本経済は1990年代から約20年停滞を続けている、「失われた20年」とも呼ばれるが、安倍首相の「三本の矢」は的を射ることができるか?

【大嶋英一】確かに20年以上にわたって日本経済は低成長を続けているが、私自身は「失われた二十年」とは考えていない。多くの問題を抱えているとはいえ、日本の社会は着実に以前より住みやすくなっているからだ。そもそも人口が減少期に入っているにもかかわらず成長率がプラスであることは驚くべきことだと思う。安倍政権の「三本の矢」政策は、将来世代に重い負担を残す可能性が高く、私自身はその妥当性に懐疑的だ。

四、世界各国が日本に対する好感度が高まる、これは日本の「ソフトパワー」のひとつ、元外交官に見れば、日本の「ソフトパワー」の成功の秘密は何?

【大嶋英一】私は以前韓国に勤務していた時に日本大使館の文化公使を勤めていたが、その時感じたことは、ソフトパワーは政府部門が作ることもできなければ、流行らせることもできないということだ。今から20年ほど前にイタリアを旅行していた時に、ホテルのテレビで日本のアニメがイタリア語で放映されているのを見て驚いたことがあった。それから10年後、日本のアニメは世界中でブレイクした。この例でも分かる通り、ソフトパワーは民間の活動の中から自然に発生してくるものなので、政府ができることはせいぜい民間の活動をやり易くするような環境を整えること位だ。ちなみに私は30年以上前に2年間中国に留学した。当時の中国は今から較べると貧しかったのだが、それにもかかわらず非常に濃厚な文化を感じたことを今でもよく覚えている。中国の社会には将来中国のソフトパワーに繋がる要素が沢山存在していると思う。


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