2016年12月16日  
 

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世界で人気の観光地・京都の魅力はいずこから?

人民網日本語版 2016年12月16日09:46

保存状態が非常に良い歴史ある建築物がたくさんあるのに、その都市の風貌は現代化が進んでおり、中国の王朝・唐(618-907年)の時代の雰囲気を味わいながら、街のあちこちで世界文化遺産を見学できる。そんな京都は、日本だけでなく、世界でも最も人気の観光地となっている。(文:胡俊凱。瞭望東方周刊)

1000年以上の歴史誇る京都は中国の唐とつながり

唐の首都・長安城にならって建設された平安京(現在の京都市街)は794年に、日本の首都として機能するようになった。地形の違いから、平安京の規模は、長安城の3分の1にすぎないものの、全体的な構造は基本的にそれと同じで、南北中央に朱雀大路を配し、南北の大路(坊)と東西の大路(条)を碁盤の目状に組み合わせた左右対称の方形型都市だ。

当時の平安京は、左右に左京・右京(内裏側からみての左右になる)を置き、左京は唐の洛陽城を、右京は長安城を模倣して造られた。その後、右京は地形などの原因から住むのには適さず、少しずつ廃れ、京都は洛陽城を模倣した左京を中心に発展するようになった。それらを背景に、「洛陽」のなごりが残る地名が、京都には今でもたくさんある。

中国で大規模な都市計画造りに携わっている東京経済大学の周牧之教授によると、京都の古城は、唐の長安城にならっているものの、城壁がないという点は大きく異なっている。木造建築をメインにしながら、城壁がないものの、京都は、古代中国の多くの都市のように焼き打ちに遭って滅びることはなかった。実際には、日本でも昔、戦争が多発し、京都に住んでいた天皇はいつも武力による十分の保護を受けることができず、その権力を奪われることさえあった。そんな日本で、京都が攻撃にあって滅びることなく、今日までさまざまな建築物が保存されてきたことから、日本人がいかに京都の文化を高く評価しているかがうかがえる。第二次世界大戦中も、京都は多くの文化遺産があるため爆撃を避けることができた。


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