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日本ドラマ「社長室の冬」が描く新聞王国日本の新聞社の苦悩 (3)

人民網日本語版 2017年06月16日09:43

二人とも切羽詰まった状況であること、紙からネットへの移行も必然の流れであることを理解している。「新聞社は依然として紙の新聞にこだわっているが、新メディアの分野に移行する決断をしなければならない。でなければ、将来世代交代する時に、新興メディアがニュース報道において、完全に紙の新聞に取って代わる可能性が高い」という声もある。しかし、新聞販売店から各購買者の家にポスティングするというシステムを確立し大きく成長してきた紙メディア帝国・日本の新聞社が、ネットへ移行するというあまりに大きな決断をするのは、決して簡単なことではない。

「社長室の冬」は「全員が敗者」というまさかの結末を迎える。紙の新聞は最終的には消え去り、時代の流れに沿った舵取りをするのが唯一の生き残る道であるということを、多くの人が認めるものの、多くの反対勢力に阻まれ、「日本新報」の買収は結局実現しない。新報はテレビ局と提携し、危機を乗り越えようとするものの、その提携話も実現しない。メディアを操作しようとする人物は消え去り、新聞社の新聞発行による収益も右肩下がりとなり、大規模なリストラも避けられない。

「社長室の冬」が描いているのは日本の紙メディアのドラマであるものの、世界の紙メディアが直面している難しい選択を反映していると言える。これは、少し重い話題かもしれないが、残酷な現実と必ず向かい合わなければならない。紙メディアの春はまだ到来しておらず、各方面の責任は重大で前途は遠い状況にある。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年6月16日


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