一線都市では、北京のハイレベルマネジメント産業は過去5年間賃金ランキングのトップの座に座り、月収1万元を超える水準を維持している。2位は保健・マッサージ産業で、平均賃金は12年の8654元から17年上半期は1万179元に上昇して高いレベルを示した。上海の過去5年間の産業別賃金ランキングでは、ハイレベルマネジメント産業が1位、金融・銀行・証券・投資産業が2位で、ハイレベルマネジメントの平均月収は12年に9802元だったほかは、ずっと1万元を超える水準を維持している。広州と深センには違いがあり、広州の平均賃金トップの産業は不動産仲介業、深センは保険産業となっている。
▽フィットネス産業の賃金上昇幅が最高
消費ニーズのモデル転換・バージョンアップは就職の嗜好や人材ニーズの変化を直接もたらし、賃金上昇を喚起する重要な原因になった。普通の人々の間で健康への理解が進むにつれて、フィットネスによる体作りが徐々に暮らしに溶け込むようになった。58同城の報告のデータをみると、17年に求職者が期待する賃金上昇幅が最も大きかったのはスポーツ・フィットネス産業で、前年比12.03%の上昇が期待された。
EC産業の勃興発展も働く人の賃金を引き上げた。ECの遺伝子をもつ杭州の場合、ここ数年はEC産業が急速に勃興発展し、ネット企業が急速に発展し、過去5年間の平均月収は5806元に達し、賃金水準は新一線都市のトップクラスだった。
不動産業の「黄金の10年間」がこの産業に従事する人々の賃金上昇を後押ししてきた。データをみると、不動産仲介業者の賃金上昇幅は他分野を上回り、求職者が期待する賃金は17年に同11.36%上昇した。求職者の期待賃金上昇幅2位は金融産業で、同11.67%上昇した。
過去5年間の賃金データの変化を振り返ると、国民の暮らしのニーズは暮らしの基盤となる硬直的ニーズ(衣類、食品など)から非硬直的ニーズ(外食など)へと徐々に変化し、最終的に精神的ニーズ(旅行、社会人教育、スポーツ・フィットネス・養生など)へと変化した。ニーズのモデル転換が就職のモデル転換をもたらし、また関連する職業の賃金を引き上げた。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年10月18日
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