第1回中国・アフガニスタン・パキスタン外相対話が26日に北京の釣魚台迎賓館で行われた。王毅外交部長(外相)が議長を務め、アフガニスタンのラバニ外相、パキスタンのアシフ外相が出席した。新華社が伝えた。
王部長は「アフガニスタン、パキスタンは中国にとって伝統的友好近隣国及び戦略的協力パートナーであり、3カ国は陸続きで、利益が融合し、人的・文化的に通じ合う。現在アフガニスタンは肝要な移行期にあり、政治的和解と経済的再建は任重くして道遠しだ。パキスタンは安定維持と発展推進の難関攻略期にあり、良好な外部環境を必要としている。中国は『一帯一路』(the Belt and Road)建設を積極的に推進しており、アフガニスタンとパキスタンを重要な協力パートナーと見ている。また、アフガニスタン、パキスタンと地域の安定・安全・発展に積極的に努力することを望んでいる。こうした中、中国・アフガニスタン・パキスタンの三者協力は機運に乗じたものであり、力強く3カ国の調整・協力を促進し、共通利益を守ることになる」と指摘。
「第19回中国共産党大会は人類運命共同体の構築を打ち出し、中国が『親誠恵容』の理念及び『近隣国と親しくし、近隣国をパートナーとする』周辺外交方針に従い周辺諸国との関係を深め、『一帯一路』国際協力を積極的に促進することを強調した。これによって中国・アフガニスタン・パキスタンの協力強化は新たな力強い原動力を得た。中国・アフガニスタン・パキスタン外相対話は相互尊重、対等な協議、友好協力、互恵・ウィンウィン、合理的・実務的、段階的推進の原則に従い、以下の目標の実現に尽力すべきだ。第1に、アフガニスタンとパキスタンの関係改善・発展を助け、双方の相互信頼構築と協力深化にプラスのエネルギーを与える。第2に、アフガニスタンの平和再建と和解プロセスを支持し、『アフガニスタン人が主導し、アフガニスタン人のものである』という広範かつ包摂的な政治的和解を早期に実現する。第3に、3カ国の安全保障協力を強化し、あらゆる形態のテロリズムに共同で打撃を与える。第4に、『一帯一路』国際協力を促進し、3カ国のコネクティビティと経済的融合の効果的な道を検討する」と述べた。
ラバニ外相とアシフ外相は「アフガニスタンとパキスタンは習近平国家主席の打ち出した人類運命共同体の構築という理念を高く称賛し、中国が世界の平和と発展に一層の貢献をすることを期待している」と表明。アフガニスタンとパキスタンの発展及び地域の安定促進に向けた長年の中国の努力に感謝し、中国側が提唱した今回の3カ国外相対話を称賛するとともに、この枠組みで「政治的相互信頼と和解」「協力発展と連結」「安全協力とテロ対策」という3大テーマについて3カ国協力を推進することに同意した。また「アフガニスタンとパキスタンは共にあらゆる形態のテロリズムに反対し、テロ対策における3カ国の調整と協力の強化を支持する」「習主席の打ち出した『一帯一路』イニシアティブは地域の国々の共同発展の促進に資する。今回の対話を契機に、『一帯一路』の枠組みで3カ国のコネクティビティを強化し、実務協力を推進したい」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年12月27日
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