中国気象局が11日に開催した「2017年大気環境気象公報」発表会において、中央気象台高級エンジニアの張恒徳氏は、「昨年は全国の大気環境が大幅に改善され、平均煙霧日数は27.5日間と、2016年より10.5日間、2013年より19.4日間減少した」と発表した。科技日報が伝えた。
張氏は、「気象観測と衛星リモートセンシング、環境観測に基づき分析すると、昨年の暖房シーズンの気象条件は全国の大気環境の改善に有利だった。年内に全国で広範囲にわたる煙霧気象プロセスが6回、砂塵気象プロセスが9回(砂嵐は1回のみ)発生し、例年より少なかった」と説明した。
同公報によると、長期的な変化の流れを見ると、中国の大気環境は2000年以降全体的に「前期に悪化、後期に好転」という流れを示している。全国煙霧気象プロセスは2013年にピークの15回に達し、その後は年々減少した。2017年は下げ幅が最も大きかった。全国平均煙霧日数は2006年まで増加傾向を示していたが、2007年以降は減少した。大気中の二酸化硫黄総量は2008年から減少している。大気中の二酸化窒素(NO2)総量は2013年1月に過去最大に達し、その後は大幅に減少している。砂塵、特に砂嵐は2010年より全体的に減少し、弱まっている。
張氏は、「全国の大気環境改善の主因の一つは、大気汚染防止行動計画の顕著な排出削減効果だ。次に2017年の暖房シーズンの大気汚染拡散気象条件が全体的に良好だった」と分析した。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年2月12日
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