3月に入れば気温が上がると見込まれているため、2日の元宵節(旧暦1月15日)に食べるもち米の粉で作った元宵(ユェンシャオ)や湯圓(タンユェン)の人気の味にも変化が生じており、フルーツ系の味が人気となっている。各老舗店の元宵は、やや値上がりしているものの、依然として高い人気となっており、各店がオリジナルの味を打ち出して、売り上げを伸ばしている。北京青年報が報じた。
元宵節前になると、北京の老舗食品店・錦芳小吃(磁器口店)では元宵を購入する人が長蛇の列を作るというのが「風物詩」となっており、今年も例外ではない。今月26日、同店は早朝6時半にオープンすると、客がひっきりなしに訪れ、少しずつ長蛇の列が作られ、ピーク時には約800メートルの列ができた。同店の店員によると、「春節(旧正月、今年は2月16日)の連休が終わると、元宵を買う人でにぎわうようになる。現在、当店では1日当たり推計約10トンの元宵が売れており、黒ごまやサンザシ、モクセイ、バラ、塩サンショウなどのお馴染みの味のほか、ヤシの実やトマトなどが入った元宵も販売されている。その他、今年は、紫や黄色のもち米で作った元宵を今月25日から5日間限定で特別販売している」という。
老舗菓子店の北京稲香村の関連の責任者によると、今年の元宵、湯圓の総生産量は前年比8%増になる計画という。今年は全体的に見て、黒ごまやお馴染みの五目ナッツなどの味が人気という。モクセイ・サンザシ、バターココアの2種類は若者に人気だ。北京稲香村は、もちアワ・黒砂糖・クルミ味の湯圓を発売したのに続いて、今年は新たにもちアワ・カルシウムミルク味ともちアワ・ナツメ・リュウガン味を打ち出した。
護国寺小吃(本店)の王新梅・経理によると、元宵節は暖かくなるため、食感を保つために店内で作った元宵を販売し、店員が顧客にどのように保存すればよいかを説明しているという。今年は宅配業者やデリバリープラットフォームと協力して、便利なサービスも提供している。販売量を見ると、今年はフルーツ系の味のものが例年よりも明らかによく売れており、生のドリアンが入った元宵は1日当たり50キロ売れ、ミカンやイチゴ味の元宵もよく売れているという。
その他、多くの老舗店が秘伝の味の元宵を販売して、元宵節を盛り上げている。例えば、峨嵋酒家は今年、黒ごま、チョコレート、サンザシ、黒砂糖、ナツメの5種類の味の秘伝湯圓を販売して、生産量が前年同期比20%増となっている。■肉宛(■は火へんに考)は、お馴染みのサンザシ、マツの実・小豆、チョコレートなどが入った箱入りの清真元宵を販売している。鴻賓楼の元宵セット、湯圓セットには、お馴染みの黒ごま、チョコレートなどの味のほか、フルーツ味も加わっている。
錦芳が今年打ち出した什錦元宵は500グラム36元(約610円)で、単品元宵は500グラム40元(約680円)と、いずれも昨年より4元(約70円)値上がりした。その他、北京稲香村の元宵の今年の値段は500グラム30元(約510円)で、昨年の24元より6元値上がりした。取材により、値上げの原因は、原料代や輸送費、人件費などが上がっているためであることが分かった。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年3月1日
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