上海申通地鉄集団は27日、上海初のAPM(全自動無人運転車両)を導入した浦江線の試験運行を今月31日から始めることを発表した。新華社が報じた。
APM浦江線は全長約6.7キロで、6駅が設置されており、全てが高架駅だ。同路線が開通すれば、上海浦江鎮の住民の駅から自宅などの「最後の1キロ」問題を解決するのに一役買うと期待されている。浦江線は駅と駅の距離が短く、カーブも少なく、従来の鉄道とバスの中間的な輸送力で、車両にはゴムタイヤ車輪が採用されており、小回りの利く小型軽量の交通機関と言える。
上海初のゴムタイヤ車輪が採用されたAPMが走る路線である浦江線は、上海申通地鉄集団有限公司と、フランスのケオリグループが共同出資した上海申凱公共交通運営管理有限公司が運営とメンテンナンスを担当する。
申凱の田益鋒・董事長は取材に対して、「APM浦江線には、世界最先端のAPMシステムを採用している。列車に採用されている自動コントロールシステムと監視システムにより、運行と車両の安全が確保される。車内には運転士も係員もいない。車両の両側にはワイドな窓が設置されており、沿線の美しい景色を一望できる」と説明した。
従来の地下鉄駅には係員が多いの対して、浦江線では、セルフサービスシステムがたくさん採用されており、駅の構内やホーム、車両内に「呼び出しボタン」がたくさんある。乗客はそのボタンや緊急用電話を通して係員と連絡を取り、助けを求めることができる。田董事長によると、浦江線の全線で「乗客のセルフサービス」というコンセプトが反映されており、駅や車内では、自動券売機、自動検札システム、緊急用電話システム、エレベーターシステム、乗客情報システムなどのセルフサービスシステムが採用されている。
APM浦江線の試験運行が31日に始まると、上海の鉄道交通網の運営距離は673キロに伸び、駅数は395駅、乗換駅は53駅にまで増える。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年3月29日
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