1992年生まれの東北出身の王一帆さんは幼い頃から古代女性の口紅と眉墨に興味を抱いてきたという。卒業後、実家から上海に居を移し、古い絵や古文書、博物館を利用し、3年間で先秦から清代までの32種の古代化粧品を復元した。また古代人の使っていた口紅や眉墨には多くの薬剤が含まれており、スキンケアとしてだけでなく、健康の促進にも効果があることを次第に発見したのだという。
また王さんは、「化粧品」は舶来語であり、古代女性が使用していたものは「粧品」と呼ぶべきだとしている。なぜなら加工する際に化学的な抽出を行っていないため、「化」という字はいらないというのがその理由。現代の化粧品は即効性が高く、化粧するとすぐに美しくなることができる。一方で古代の「粧品」はそれほど目に見えた変化はすぐに表れないものの、長く使い続ければ、肌にも良いという長所がある。王さんは、「現代人の使用習慣に合った粧品を13種開発したが、現在はまだ実験室で開発している段階。取り組みを続け、中国古代粧品を伝承していきたい」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年3月29日
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