公衆トイレで手を洗ったとき、ペーパータオルで手を拭く人が多いかもしれない。また濡れた手をハンドドライヤーで乾かす習慣のある人もいる。なぜならペーパータオルとは違い、モノに接しないため、清潔で衛生的だと感じるため。しかし実際のところはどうなのだろうか?科技日報が伝えた。
このほど米国の大学生、ニコールさんはこの真相究明に取り掛かった。彼女は培養皿をトイレのハンドドライヤーの下に置いて、3分間風にあて、その後48時間放置したところ、無数の細菌が発生していることを発見した。
◆ハンドドライヤーは、なぜ汚いのか?
トイレと便器は、細菌が発生し伝播しやすい危険な場所とされている。便器の水を流すと霧が発生し、これにはさまざまな疾病を引き起こす細菌が含まれている可能性がある。また北京の疾患予防専門家によると、ハンドドライヤーが設置されている場所は湿っぽいことが多く、装置の中で細菌が生まれやすくなる。このリスクを抑えるには、頻繁に消毒し、乾燥した清潔な周辺環境を維持しなければならない。
◆手洗い後の乾かし方はどれがベスト?
それでは手洗い後に、どうやって手を乾かせばいいのだろうか。研究者はオンライン電子データバンクを使い、1970年以降の多くの研究を分析・比較し、ペーパータオルが最良の方法であることを証明した。一般的なハンドドライヤーは45秒かけて、手の湿度を97%低下させる。ペーパータオルならば、10秒で同程度に達する。ハンドドライヤーを使う人の多くがその使用時間はわずか22秒ほどで、その手の乾燥の程度も70%未満だ。
さらにペーパータオルを使用すると、その表面と手による摩擦が除菌に重要な力を発揮する。この摩擦で細菌のほとんどが紙に拭き取られるからだ。そのため、各種ハンドドライヤーと比べ、ペーパータオルは手(特に指先)の除菌にとって最良の手段となる。
環境保護の面を考えると、ペーパータオルはハンドドライヤーに及ばない。しかしネット上では、ペーパータオルを節約できる手を拭く方法が紹介されている。手を洗った後に手を12回ほど振って水をよく切ってから、さらに折り畳んだペーパータオルで拭けば、使用するペーパータオルは1枚だけで済むということだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年3月29日
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