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日本、「孤独死」の背後に生涯未婚率の上昇

人民網日本語版 2018年04月04日14:05

日本では現在、未婚率が上昇し、高齢化が深刻になっているのを背景に、「孤独死」が問題になってきている。2016年、俳優の平幹二朗さんが自宅の浴室で亡くなった。また、今年3月、人気歌手・北島三郎さんの次男の大野誠さんが自宅で亡くなったのが発見され、日本では「孤独死」に注目が集まっている。新華網が報じた。

ニッセイ基礎研究所の14年の推計によると、日本における孤独死は年間3万人にも上るといい、この数は今後も増加の一途をたどると予想されている。

「孤独死のリアル」の著者である淑徳大学の結城康博教授は取材に対して、「日本では、40代、50代の独身中年の『孤独死』が増加の一途をたどっている。日本では生涯未婚率が上昇する一方、離婚によって一人暮らしになる人の割合も高まっている。加えて、個人主義の思想が蔓延しており、家族構造や社会の雰囲気にも影響を与え、『孤独死』が起きやすい環境になってしまっている」と指摘した。

日本の国立社会保障・人口問題研究所が17年4月に発表した統計によると、15年、日本の男女の「生涯未婚率」はそれぞれ23.37%、14.06%だった。総務省の調査によると、15年、日本の30-34歳の男性の2人に1人、女性の3人に1人が未婚だった。各年齢層の男女の未婚率も上昇の一途をたどっている。

同研究所が今年1月に公表した推計によると、40年には単身世帯が全世帯の約4割に達するという。

内閣府のサポートの下実施された研究によると、日本の未婚率が上昇している主な原因は、若者が「経済的に余裕がない」、「異性と知り合う機会がない」と感じていたり、「恋愛に対する魅力が低下している」ためであることが分かった。

三重県に住む独身女性・増田さんは取材に対して、「私も今の日本の多くの若者と同じ考え方で、独身生活を楽しんでいる。主観的には、恋愛願望も結婚願望もない」と話す。

一方、神奈川に住むある既婚男性は、「今の日本の若い男性は受け身で、恋愛において積極性に欠ける。一方、若い女性は男性に対して、一定の年収があることを条件にしていて、一般的な若い男性はその条件を満たすことはできない」と分析する。

東京都は今年2月、結婚を後押しするため、「東京2020オリンピック・パラリンピック、あなたは誰と観ますか?」と題した動画を製作した。東京都の知事小池百合子知事は、「結婚を望む方々の明日への一歩を応援したい」と述べた。

東京に住む独身男性・鈴木さんは、「結婚はしたいけど、自分に合う女性にまだめぐり会えていない。でも、結婚したから必ず幸せになれるとは限らない。周りにも結婚してすぐに離婚した人もたくさんいる。子供ができたにもかかわらず、結局夫婦仲が原因で離婚した人もいる。他人の見方をあまり気にしすぎる必要はない。自分がどうすれば幸せになれるのかを考えることが一番大事」と語る。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年4月4日

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