インターネットサービス大手・阿里巴巴(アリババ)集団とその傘下の金融サービス・アント・フィナンシャル、デリバリーサービスアプリ「Eleme」は2日、阿里巴巴がアント・フィナンシャルと共同で95億ドル(約1兆円)で「Eleme」を買収することで合意に達したと発表した。南方日報が報じた。
業界内では、今回の買収は、「中国インターネット史上最大規模の現金買収案」と称されている。今のところ、中国商務部(省)の独占防止当局は、同買収に関する情報を出していない。
阿里巴巴は、「買収完了後、当社は『飲食』を地元密着型ライフサービスの糸口とし、『Eleme』を地元密着型ライフサービスの中心的デリバリーアプリとし、当社の地元密着型のライフスタイルコマースサービス『口碑』のデータ技術を使ってオフライン飲食店に付与しているサービスと結び合わせ、化学反応を起こし、地元密着型ライフサービスの新たな分野を開拓したい」としている。
中国の電子商務研究センターの曹磊センター長は、「デリバリー市場、ひいては地元密着型ライフサービス全体は新たな構造を形成するようになっている。オンラインデリバリー業界の大手企業は『美団』しか残っていない。『Eleme』は阿里巴巴の小売り分野の新たな『駒』に過ぎず、その分野では結局、阿里巴巴と騰訊(テンセント)の一騎打ちだ」と分析している。 (編集KN)
「人民網日本語版」2018年4月3日
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