モバイルインターネットが発展・普及するにつれ、オンラインで連絡を取るのが一層容易になり、現代人の携帯電話に対する依存度はますます高くなっている。そして、実際に相手と会って交流する機会が減り、都市で生活している人は孤独感が増している。中国の生活情報サイト・58同城がこのほど、都市に住む人の「孤独症」に関する調査「あなたは孤独星人ですか」を実施し、その統計をまとめたレポートを発表すると、ネットユーザーの間で大きな議論を巻き起こした。多くのネットユーザーは、「自分も孤独症だ」と自嘲気味にコメントを寄せている。統計によると、回答者の6割が「孤独症」で、職業別に見ると最も孤独なのは宅配便の配達員。以下、財務、デザイナー、プログラマー、ニューメディア運営だった。斉魯晩報が報じた。
最も孤独な職業ランキングで、トップだったのは配達員で69.57%。職業柄、外を走り回っている時間が長く、休日も非常に少ないため、家族や友人と一緒に過ごす時間はほとんどない。多忙な仕事、単調な生活が孤独を感じる主な原因だ。
2位は財務で67.39%。配達員と比べると、財務は厳格な態度で仕事をしなければならず、プレッシャーが大きいため、ゆったりとリラックスできる時間はあまりない。また、時代に即して発展・変化する仕事内容であるため、常に業界の変化についていくために、ただでさえ少ない休みの時間には勉強したり研修に参加したりしなければならない。そのような仕事であるため、孤独を感じやすくなってしまう。
3位はデザイナーで64%。デザイナーである王さん(女性)は、「私たちの仕事は社長やクライアントだけでなく、プログラマー、製品開発責任者など、全ての人を満足させなければならない。自分は人に握られているペンのような存在で、存在感が全くない」と肩を落とす。それだけでなく、デザイナーは、徹夜での残業が日常茶飯事の職業でもある。統計によると、孤独を感じている人々の就寝時間を見ると、午前1時以降が66.67%、午後12時から午前1時の間が64.79%、午後11時から午後12時の間が59.74%、午後11時より前は49.35%となっている。デザイナーのように、就寝時間が遅い人ほど孤独感が強くなる。
4位はプログラマー(56.99%)で、5位はニューメディア運営(56.25%)。プログラマーは、無限のコードの中で仕事をしているような気分になり、世界から放り出されたように感じる。毎日パソコンと向き合い、人と交流する時間はほとんどないうえに、徹夜での残業も日常茶飯事だ。ニューメディア運営に従事している人は、仕事のストレスや残業がもたらす孤独感を感じるほか、にぎやかなインターネットの世界から静かな現実の世界へ戻った時には一層大きな孤独を感じることになる。
社会が発展し、市場の競争が日に日に熾烈になるにつれ、どんな仕事をしていたとしても、大きなストレスが、都市で孤独を感じる人が増加する大きな要因となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年12月14日
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