外交部(外務省)は李克強国務院総理のインドネシア訪問と第7回中日韓サミット出席のための日本訪問に関して4日、国内外プレス向けブリーフィングを開き、孔鉉佑外交副部長(外務次官)が関連情報を紹介したほか、国内外メディア記者からの質問に答えた。
孔鉉佑外交副部長は、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領と日本の安倍晋三首相の招きを受け、李克強総理が5月6日から11日かけて、インドネシア訪問と第7回中日韓サミット出席のための日本訪問を行うことを明らかにした。
1.インドネシア訪問について
孔鉉佑外交副部長は、「インドネシアは重要な新興発展途上大国であり、中国の重要な隣国とパートナー。ここ数年、中国とインドネシアの関係は急速な発展を見せ、各分野における協力を全面的に展開しており、豊かな成果を得ている。訪問期間中、中国とインドネシアは両国政府間の共同声明を発表する予定で、経済貿易や投資といった分野における複数の協力文書に署名する予定だ」と述べた。
2.第7回中日韓サミット出席について
孔鉉佑外交副部長は、「今年は中日韓サミットがASEANと中日韓(10+3)という枠組みの外で行われるようになって10周年を迎え、来年は中日韓協力が始まって20周年を迎えることになる。また、中日韓サミットが2年半ぶりに開かれ、3ヶ国の協力が勢いを取り戻しており、周辺諸国もこの3ヶ国の協力に大きな期待を抱いている。3ヶ国の協力を強化することは、地域の平和と安定を維持し、東アジア経済共同体の建設を推し進め、開放型世界経済の構築する上で、重要な意義をもつ。中国は3ヶ国の首脳が中日韓協力における進展とその成果を振り返ることを基礎として、3ヶ国協力の将来的な発展と国際的な地域情勢に関する意見の交換を行い、3ヶ国協力の方向性を明らかにし、中日韓自由貿易協定(FTA)と東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の交渉を共同で推し進め、保護貿易主義に反対し、地域経済の一体化を促進していく」と述べた。
3.日本訪問について
孔鉉佑外交副部長は、「日本は中国にとって重要な近隣国であり、今年は中日平和友好条約締結40周年にあたり、両国がともに努力するなか、中日関係は改善の勢いをみせ、各分野における交流や協力も安定して展開している。李克強総理の公式訪日は中国の総理として実に8年ぶりとなり、安倍首相と会談を行うほか、日本の明仁天皇との会見、議会や与野党政治家トップとの会見、中日平和友好条約締結40周年記念式典への出席と演説、さらには北海道への訪問を予定している。李克強総理は日本の首脳らと政治や戦略の上での相互信頼を高め、実務交流と協力の強化、溝を適切に管理・コントロールし、中日関係を正常な発展の道へ戻すことを実現するための深い意見交換を予定している。また、両国の実務協力を推し進め、第三国市場における協力を展開し、両国の文化、メディア、青少年、地方の交流などを強化する点に関する共通認識を求めていく。今回の訪問は中日関係の改善と発展の新たな原動力になり、中日関係の今後の発展に明らかな方向を指し示すものになると信じている」と述べた。(編集TG)
「人民網日本語版」2018年5月5日
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