中国の大手保険情報サイト・慧擇網は、12年間の18-28歳の保険加入者の統計を分析し、それをまとめた「90後(1990年代生まれ)の保険ビッグデータ報告」をこのほど発表した。同報告によると、90後は、保険加入件数が平均4件であるほか、自分で保険を選ぶ能力に長けており、加入決定までにかかる日数は80後(80年代生まれ)より3.6日早い。特に、二、三線地域(二、三線都市、中西部地域、農村)では、保険に加入する90後が急増している。経済参考報が報じた。
慧擇網のビッグデータによると、2013-17年の5年連続で、90後の保険加入者の加入件数や保険料への寄与率が右肩上がりとなっている。中でも、15-17年に急増し、一人当たりの保険料は547元(約9400円)から2193元(約3万7700円)と、4倍に上昇した。
90後は平均4件の保険に入っており、うち、最多は医療保険で2.7件、以下、傷害保険、生命保険、学資保険と続く。90後の保険加入者数を分析すると、半数以上が26-28歳だ。同年代はちょうど結婚・出産適齢期で、自分や家族のために保険に加入している。90後は保険分野においては文句なしの主力となっている。
モバイルインターネットが普及するにつれ、多くのネット原住民が新たな保険加入者となっている。保険機構が比較的少なく、保険の普及率が低い、二、三線地域でも、90後の保険加入者が急増中だ。慧擇網の年齢層別の分析によると、90後の保険加入者の増加ペースが最も早く、うち、二、三線地域の90後の保険加入者の増加ペースは、80後より35%、北京、上海、広州、深センより1.7倍速い。二、三線地域の90後の保険料総額への寄与率は、北京、上海、広州、深センの90後を下回っているものの、保険加入者が増加の一途をたどっており、保険料も今後上昇するのは必至の情勢だ。二、三線地域は、インターネット保険の発展の新たな原動力となっている。
その他、統計によると、90後に人気の保険の商品10件の平均保険料は4000元(約6万8800円)以内で、保険金額は50万元(860万円)が最も多い。いずれも保険料はリーズナブルでも保障内容は充実している保障型保険商品だ。これは、90後が一層理性的に保健に加入するようになっていることを側面的に示しており、コストパフォーマンスの高い商品が90後に最も人気だ。
慧擇網の保険専門家は、「近年、重病発症率が上昇しているほか、病気になる人の若年化も進んでいる。90後のほとんどはまだ学生であるか、社会に出たばかりで、十分な貯蓄がまだない。しかし、その多くは一人っ子で、重病を患ってしまうと、家族が経済的な問題を抱えてしまうことになりやすい。そのため、消費型の重病保険に加入し、一年、定期、終身型などの保険を組み合わせて加入し、保険金額をできる限り多くして、保障を最大化することをすすめる。その他、自身の実際の状況に基づいて、傷害保険や定期型生命保険に加入しておくといい」との見方を示している。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年5月9日
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