車輪がついて移動可能な小さな車の上部には、アイスボックス、食器消毒器、搾乳器、搾乳バック、アルコールやコットンボールなどの消毒用品が並んでいる。折り畳み式の仕切り棚とカーテンを組み立てれば、ワーキングママが搾乳のためのプライベート空間を確保できる。母親に優しい、この小型移動式搾乳カーは、上海公衆衛生臨床センターが生み出したオリジナル搾乳カーだ。新華社が伝えた。
左手にPCが入ったビジネスバック、右手にマザーズリュックを抱え、職場で奮闘する「授乳期の母親」にとって、搾乳するためのプライベートな環境を確保できないことは最大の悩みであり、彼女らはマザーズリュックを背負い、プライベートな空間を探し求めて四方八方を駆け回っていた。上海工会(労働組合)は2013年から「子育てママルーム」を立ち上げ、多くのワーキングママをこうした苦境から救い出した。「子育てママルーム」がカバーする対象機関は拡大を続け、今では2500ヶ所以上に達しており、国家機関や国有企業、外資系企業、民間企業など様々なタイプの勤務先を網羅している。そして「子育てママ小型移動式搾乳カー」は、今年新たにスタートした革新プロジェクトのひとつだ。
上海市総工会(労働組合総連合会)の巡視員で、女性職工委員会の何恵娟・主任は、「上海の各レベルにおける労働組合は、この5年間で、延べ1千万元(1元は約17.2円)以上の資金を投入した。また民間からも4千万元の資金・物資を募り、子育てママルームの建設や活動費用に充てている」と紹介した。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年6月8日
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