より多くの中国人観光客を呼び込もうと、タイ政府はこのほど5ヶ所の主要空港に中国人専用の入国審査レーンを開設することを決め、今年タイを訪問する中国人観光客1000万人突破を目指すことを明らかにした。中国僑網がタイの華字紙「世界日報」(電子版)の報道を引用して報じた。
タイの移民局(Immigration Bureau)と観光警察局(Tourist Police Bureau)は3日夜、スワンナプーム国際空港で共同記者会見を開き、同措置を発表し、同時に中国人専用レーンの設置状況を確認した。
観光警察局のSurachate Hakparn副局長は、タイにとっての中国人観光客の重要さを再度強調し、「昨年タイを訪問した中国人観光客はすでに980万に達した。今年は1000万人を超えることを願っている」と述べた。
中国人専用レーンの開設のほか、移民局は、中国人向けのマルチプルビザの発給の可能性も検討している。実現すれば、ビジネスで訪れる中国人観光客や頻繁に観光に訪れている中国人観光客にとっては、いっそう便利になる。
移民局の職員によると、中国人専用レーンはスワンナプーム国際空港に18レーン開設されるほか、ドンムアン国際空港に21レーン、チェンマイ国際空港に8レーン、プーケット国際空港に18レーン、ハジャイ国際空港に10レーン開設される。このほかにも、中国語ができる出入国審査官を配置し、中国人観光客の出入国の円滑化を図る。
7月5日に遊覧船・フェニックス号がプーケット沖で転覆し、中国人観光客47人が死亡して以降、タイ旅行をキャンセルする中国人観光客が続出している。それを受け、Hakparn副局長は、中国語メディアや中国の海事専門家などと共に、プーケットの8つの港を検査し、信頼を回復して、中国人が安心してタイを訪問できることをPRした。
一方でタイの観光スポーツ省(Ministry of Tourism and Sports)は最近、今年下半期にタイを訪問する中国人観光客の予想数を510万人に下方修正した。これは遊覧船転覆事故発生前に比べて67万人少なくなっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年8月9日
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