商務部対外貿易司の責任者が14日に明らかにしたところによると、税関がまとめた統計によれば、1~7月には中国の輸出額が16兆7200億元(1元は約16.1円)に達し、前年同期比8.6%増加した。このうち輸出は8兆8900億元で同5%増加し、輸入は7兆8300億元で同12.9%増加した。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1兆700億元の黒字で、黒字額は同30.6%縮小した。7月単月でみると、輸出入額は2兆6千億元で同12.5%増加だった。
同責任者は、「年初以来、中国の輸出入は急成長を実現し、構造の最適化が続き、原動力の転換が加速し、質と効率がさらに向上し、対外貿易の発展が安定さの中で好転する流れが一層着実なものになったといえる」と述べ、主な注目点として次の4点を挙げた。
(1)輸出入の規模が過去最高を更新した。1~7月には、中国の輸出入の規模が16兆7200億元に達し。同期の水準としては過去最高を更新した。世界範囲で比較すると、世界貿易機関(WTO)がこのほど発表した上半期の主要エコノミー30の輸出入データによれば、中国の輸出入増加率は30エコノミーの平均を3.8ポイント上回った。
(2)構造の最適化が進んだ。国際市場がより多様化し、米国、欧州、日本などの伝統的市場を着実に押さえたと同時に、新興市場との輸出入が急増し、BRICS(新興5ヶ国)との貿易の増加率が12.4%、『一帯一路』(the Belt and Road)参加国との貿易の増加率が11.3%になった。国内では地域ごとの配置のバランスがさらによくなり、中部・西部地域の輸出入は同15.0%増加して、国内全体の増加率を6.4ポイント上回り、全体に占める割合は0.9ポイント上昇して15.6%になった。商品構造の最適化が進み、電気機械製品の輸出は6.8%増加して、割合は1.0ポイント上昇の58.3%になった。このうち自動車の輸出は同17.9%増加、携帯電話は同8.9%増加、コンピューターは同5.2%増加した。各経営主体がそろって発展を遂げ、民間企業の輸出が同7.6%増加し、割合は1.2ポイント上昇して47.7%になり、輸出の各経営主体の中でトップの座を維持した。貿易スタイルの最適化が進み、一般貿易の輸出入が同12.7%増加し、割合は2.1ポイント上昇して58.9%に達した。
(3)原動力の転換が加速した。対外貿易の新業態の発展を可能にするビジネス環境が改善を続け、越境ECと市場調達貿易が2年連続の高度成長を遂げたことを土台に、今年も急成長を維持して、対外貿易の成長をめぐる新たな注目点になった。外資系企業の自主革新(イノベーション)、ブランド構築の能力が強化を続け、対外貿易の発展に向かう内在的な原動力がますます強化された。
(4)質と効率がさらに向上した。輸出される商品の質、等級、付加価値がいずれも上昇し、1~7月にはコンピューターやモーターなどの電気機械製品の輸出における付加価値がさらに上昇し、輸出単価がコンピューターは同11.7%、電気機械製品は同6.8%、それぞれ上昇した。国民経済社会の発展への寄与度が高まり、上半期には輸入による税収は9974億元で同8.9%増加し、税収全体に占める割合は10.9%になった。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年8月15日
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