17の省・自治区・直轄市、25の直属の税関、1291人の警察官の出動……22日早朝、海外からのゴミの密輸を厳しく取り締まる特定プロジェクト「青空2018」の第3回集中行動がスタートし、各地で同時進行で包囲網を狭めたところ、密輸容疑の犯罪集団39ヶ所を一斉に検挙することができた。容疑者は137人に上り、密輸ゴミ数十万トンが確認された。新華社が伝えた。
税関総署関連部門の責任者は、「今回の集中行動は範囲、出動した警察の力、確認された密輸ゴミの数量の点で、全国税関のここ数年で最大規模の行動になった」と振り返る。今年2月には税関総署が海外ゴミの密輸の摘発を今年の密輸取り締まり活動の第1号プロジェクトにすると宣言。第1四半期に立件・捜査・処分が行われた海外ゴミ密輸事件は139件に上り、確認されたゴミは25万4千トンに達した。
税関が海外ゴミの密輸を厳しく取り締まるのは、中国がここ数年、海外ゴミの中国への流入を禁止し、固体廃棄物の輸入管理制度改革を推進していることの具体的な現れだ。
生態環境部の李乾傑部長は、「海外ゴミの流入を禁止し、固体廃棄物の輸入管理制度改革を推進するのは、中国政府が新たな発展理念を貫徹実施し、生態環境の質の改善に力を入れ、国の生態系の安全性と国民の健康を保障するための重要な措置だ」と説明する。
2017年7月、国務院弁公庁が海外ゴミの流入を禁止し、固体廃棄物の輸入管理制度改革を推進するための実施プランを下達してから、同部は関連部門とともに取り締まりと指導を合わせて行い、個別対策と抜本的対策を兼ね備え、全面的に貫徹実施してきた。
中国は海外ゴミの流入の全面禁止で目立った成果を上げた。同部によれば、17年の固体廃棄物の実際の輸入量は前年比9.2%減少し、このうち制限対象の固体廃棄物は同12%減少した。今年第1四半期の固体廃棄物輸入量は前年同期比57%減少し、制限対象の固体廃棄物は同64%減少したという。
同部と関連部門はさらに、固体廃棄物の輸入許可申請の審査を厳格にし、輸入量を年々大幅に削減し、輸入固体廃棄物を加工利用する企業の環境に対する違法行為を取り締まる特定法執行(エンフォースメント)行動を展開し、引き続き厳格な法執行の姿勢を堅持するとしている。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年5月30日
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