日本の安倍晋三首相は今月7日、東京の首相官邸で英国紙「フィナンシャル・タイムズ」の取材に答える中で、「日本は英国が欧州連合(EU)を離脱した後、環太平洋経済連携協定(TPP)に参加することを歓迎する」と述べた。新華社が伝えた。
安倍首相は、「英国がEU離脱で欧州市場への玄関口としての役割を失っても、グローバルな実力を備えた国であることは変わらない。英国とEUは双方とも譲歩し、無秩序な離脱を回避すべきだ」と語った。
安倍首相は、「英国のEU離脱が日系企業を含むグローバル経済に与えるマイナス影響ができる限り軽減されるよう、こころから願っている」とした。
英国のリアム・フォックス国際貿易大臣は今年7月、「英国がEU離脱後にTPPに参加するかどうかについて国民の意見を聞く」と発言した。
TPPには現在、日本、ベトナム、マレーシア、カナダ、メキシコ、オーストラリアなど11ヶ国が参加。米国はトランプ大統領の就任後に離脱した。
英国にとってみれば、TPP参加により世界経済の中の巨大な急成長を遂げている集団(アジア太平洋地域)と新たな貿易合意を締結できることになる。ただし英国がEU関税同盟を離脱して関税を自主的に設定できるようにならなければ、参加は実現しない。
英国は2016年6月、国民投票によってEU離脱を決定し、翌年3月にEUへ離脱を通知する書簡を送った。プロセスによると、19年3月末までに離脱を完了させなくてはならない。英国とEUはこれまでずっと、今年10月末をめどに離脱に関する合意をまとめ、双方の議会に合意批准に先だって十分な検討時間を与えたいとしていた。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年10月9日
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