情緒が安定している人は、年末の買物でお金をたくさん使う傾向が高い一方、「神経質」な人は、年末にはあまりお金を使わないことが、英国と米国の共同研究から明らかになった。新華網が伝えた。
英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンと米ノースウェスタン大学の共同研究チームは、財務管理ソフトのユーザー2133人を対象とした研究を行い、被験者の取引記録と性格に関するアンケート調査の結果を匿名で共有した。
研究チームが、被験者の消費習慣と性格を比較・分析したところ、上述のような関係性のほか、「芸術的な趣味」、「豊かな想像力」、「オープンな考え方」を持つ人は、年末の消費額が極めて少ない一方、「何事にも勤勉・真面目に取り組む」、「計画性がある」、「物事の道理を重視する」人は、年末の消費額が比較的多いという事実が判明した。研究では、関連性については指摘しているが、その原因に対する分析は行われていない。
これまで行われていた数多くの研究は調査対象者が自ら申告した消費記録だけを拠り所としていたため、精確性に欠けていた。今回の研究は、ネットワークデータに依拠していることから、その結果はかなり客観的なものであると言える。
今回の研究における性格調査は、「性格5因子論」に基づいている。この理論はその人の特性を決定づける因子は、「開放性」、「誠実性」、「外向性」、「協調性」、「神経症傾向」の5種類に分類されているとしている。
研究チームのメンバーであるユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのJoe Gladstone博士は、「性格と消費との相関関係は、個人の債務増加や過度の物質依存など、『幸福に対するマイナス影響』という社会問題を解決する手掛かりとなる」と指摘している。
この研究報告は、季刊誌「Journal of Personality and Social Psychology(JPSP)」に掲載された。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年10月9日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn