中国の王毅国務委員兼外交部長(外相)は29日、フィリピンのロクシン外相とダバオで会談した後、共同記者会見に臨んだ。中国新聞社が伝えた。
今後の南中国海情勢について見解を問われた王部長は「南中国海の平和・安定は域内国の共通利益にかない、われわれ共通の願いであり、それ以上にわれわれが担うべき共通の責任だ。次の段階で、われわれはフィリピンを含むASEAN諸国と共に以下の取り組みを仕上げ、現在の良好な趨勢を一層揺るぎないものにしたい」として、以下を挙げた。
(1)海上協力の新たなブレークスルーを推進。中国側はフィリピンその他南中国海沿岸国と環境保護、科学調査、漁業、捜索・救難など各分野の実務協力を強化して、相互信頼を増進し、各国の人々に幸福をもたらしたい。
(2)海上連絡ルートの確立・整備を制度化。現在中国とフィリピンは海上での相互交流が増えている。われわれはこうした良いやり方と経験の制度化に努力すべきだ。両国の海洋警察はすでにホットラインを設置し、海空連絡メカニズムの構築を話し合っている。
(3)「南中国海における行動規範(COC)」協議を積極的に加速。COC協議に対する中国側の立場は非常に明確だ。中国側はASEAN各国と共にCOC協議を加速したい。フィリピンが調整国である間に協議をまとめ、南中国海の平和・安定確保に尽力する地域ルールを早期に構築したい。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年10月30日
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