インドネシア国家捜索救助庁は29日、同日海中に墜落したインドネシアのライオン・エア機に搭乗していた189人全員が死亡した可能性が高いとする見方を示した。新華社が伝えた。
インドネシア運輸省によると、事故機(ボーイング737/MAX 8 )は29日午前6時20分にジャカルタ国際空港を離陸、同国北部バンカ島のパンカルピナンに向かった。飛行時間は1時間10分の予定だったが、離陸から13分後に海中に墜落した。フライト追跡データによると、事故発生時、同機の高度はわずか5200フィート(1580メートル)だった。インドネシア国家捜索救助庁によると、同機が墜落したのはジャワ島付近の深さ30~35メートルの深海という。
ここ数年の航空観光業の急成長に伴い、インドネシア国内の乗客数はこの10年で大幅に増加した。だが、それに対する監督管理力が相応に強化されたわけではない。インドネシア航空交通管制協会は昨年、国家ナビゲーション・オペレーター「AirNav Indonesia」がジャカルタにおいて、空港のキャパシティを超過した離発着のスピードを許可していることが事故発生率増加の原因かもしれないと指摘した。
1999年に設立したLCC(格安航空会社)のライオン・エアは、国内航空市場で約45%のシェアを占めている。国内で歴史が最も浅いが最大規模の航空会社の一つである同社は、航空事故を繰り返し起こしていた。同社が運航する航空機は2002年以来、すでに6件の事故を起こしており、うち4件は、ボーイング737型機によるもので、1件は死傷者を伴う事故だった。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年10月30日
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