「一帯一路」国際協力サミットでの習近平国家主席の宣言を受け、11月5日から10日にかけて中国商務部(省)と上海市人民政府の共催で、第1回 中国国際輸入博覧会(CIIE2018)が上海で開かれる。輸入に特化した総合見本市となる同博覧会に、国別で最大規模の出展を予定している日本。今回、人民網では日本のとりまとめ機関である独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)上海事務所の小栗道明所長に取材した。人民網が伝えた。
日本企業の関心の高さの理由とは?
同博覧会で日本からはジェトロ経由と直接申し込んだ企業合わせて約380社・団体の出展を予定している。国別で最大規模となった関心の高さについて小栗所長は、「日中関係が正常な軌道に戻る中で、日本企業が積極的に中国市場開拓を目指そうとしている証拠。ジェトロが毎年行う調査結果でも、『今後(3年程度)、既存の中国ビジネス(貿易、業務委託、技術提携、直接投資)を拡大・維持する』と回答した企業は63.8%に上り、その理由として『中国の市場規模、成長性』を挙げる企業が72.9%に上っている。中国経済が堅調に発展し、質の高い発展を目指す中で、質の高い製品やサービスを提供する日本企業がビジネスチャンスと捉えている」としている。
中日両国の経済協力における同博覧会の意義とは?
博覧会への参加招請に対し、世耕経済産業大臣が、「博覧会を新時代の日中経済貿易協力のモデルケースにしたい」と応じたように、中日間の経済交流は本当の意味で双方向の時代を迎えつつある。小栗所長は、「こうした背景をうけ、中国のさらなる市場開放を日本企業も大いに期待している。また、日本の出展コンセプト「匠心×創新(匠の心×イノベーション)」は、日中両国が持続可能な質の高い発展を遂げていくためにも重要なコンセプトであり、今後の日中経済協力のあり方への一つの提案でもある。同博覧会を通じて、より多くの日本企業が中国ビジネスへの関心を高めることも期待している」との見方を示した。
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