中国開放改革(1978年)以降、中国を80回以上訪問し、40年間の変遷をカメラに収めてきた日本の写真家・齋藤康一氏の「40年回顧——中国の写真展」が4日、北京の中華世紀壇で開幕した。中国新聞網が報じた。
今回の写真展では、都市の変化、農村の景観、衣食住・交通、庶民の生活などを捉えた齋藤さんの選り抜きの作品80点が、年代順に展示されており、改革開放から40年間の中国社会、国民の生活の様子の変化を見ることができる。キュレーターである台湾地区の秦風氏によると、齋藤氏の作品は客観的かつ質朴に、中国人が苦難に屈せず奮闘する姿、成功の栄光を捉えており、引き続き前に向かって進む勇気を与えてくれる。
齋藤氏は、中国改革開放以降40年間に対する感想を「驚き」という言葉で表現し、「中国のここ数十年の変化は大きく、急速に成長している。中国に来るたびに社会が進歩していると感じる。写真を撮影する時に、最も魅力を感じるのが『人』。そのため、写真を通して、それぞれの時代における中国人の様子を表現したい」と話す。
中華文化が好きな齋藤氏は65年、日本青年代表団と共に初めて中国を訪問し、42日間の滞在期間中に各大都市の様子を肌で感じた。そして、改革開放前の76年、再び日本のメディア関係者と共に上海を訪問した。その後の約40年間、齋藤氏は中国を80回以上訪問し、中国各地に足を運んで数万枚の写真を撮影した。
作品展会場で、息子に作品一枚一枚の説明をしていた北京市民の王慧さんは取材に対して、「私は1978年生まれで、改革開放と共に成長してきた。これらの写真を見て、とても親近感を感じるし、納得の内容。それぞれの時代に関する特徴も見つけることができ、子供の頃のことも思い出した」と話した。
同作品展は北京国際撮影週(PHOTOBEIJING)による主催で、今月18日まで開催される。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年11月5日
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