「ご飯論法」
写真:3月19日、森友学園の問題をめぐって、参議院で野党の質問に答える安倍首相(写真・新華社/AFP)。
日本の国会でしばしばみられる論点をずらす話し方。法政大学キャリアデザイン学部教授の上西充子氏は政治家の「追及かわし」の手法を以下の対話を例に説明した。
A: 朝ご飯は食べなかったのですか?
B: ご飯は食べませんでした(パンは食べましたが、それは黙っておく)。
A: 何も食べなかったのですね何も食べなかったんですね?」?
B: 何も、と聞かれましても、どこまでを食事の範囲に入れるかは、必ずしも明確ではありませんので。
A: では、何か食べたんですか?
B: お尋ねの趣旨が必ずしもわかりませんが、一般論で申し上げますと、朝食を摂る、というのは健康のために大切であります。
A: じゃあ、聞き方を変えましょう。ご飯、白米ですね、それは食べましたか?
B: そのように一つ一つのお尋ねに答えていくことになりますと、私の食生活をすべて開示しなければならないことになりますので、それはさすがに、そこまでお答えすることは、大臣としての業務に支障をきたしますので。
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