教育部は29日、「中国言語生活状況報告(2018年)」を発表した。2017年の1年間で実に242語の新語が誕生し、その中で最も人気を集めた新語は「シェアリング」だった。中国の「新4大発明」とされる高速鉄道、支付宝(アリペイ)、シェア自転車、ネット通販も新しいライフスタイルを切り拓いたことで、それらから派生した新しい言葉も次々生まれている。「北京日報」が伝えた。
今年の報告では17年の言語における重大事件や話題のトピック、実質データが主に反映されているだけでなく、17年の話題の漢字、話題の言葉、新語、流行語も発表された。
17年の中国語を振り返ると、国内の話題の漢字には「享」、ワードには「初心」が選ばれ、世界の話題の漢字には「智(スマート)」、ワードには「人類運命共同体」がそれぞれ選ばれた。
17年の10大新語には、「雄安新区」と「共有産権房(財産権共有住宅)」」、「シェア充電器」、「ロシアゲート問題」、「租購同権(賃貸住宅居住者とマイホーム所有者に就学などで同じ権利を与える政策)」、「留置」、「灰色のサイ(グレーリノ)」、「BRICsプラス」、「ランサムウェア」、「地条鋼(規定の品質を満たさない違法鋼材)」が並んだ。
総合部門の10大流行語には、「十九大(中国共産党第19回全国代表大会)」、「新時代」、「シェアリング」、「雄安新区」、「BRICS」、「人工知能(AI)」、「人類運命共同体」、「天舟1号」、「腕まくりして頑張ろう」、「初心を忘れず、使命を胸に刻む」が並んだ。
10大ネット用語には、「コール」、「気まずい会話」、「あなたの良心は痛まないの?」、「驚きだよね、想定外だよね」、「シャコ君、レッツゴー」、「グサッときたよ、アニキ」、「こんなやり方もありなわけ?」、「恨む」、「freestyleある?」、「脂ぎった」が並んだ。
シェアリングの概念が拡大するにつれ、ますます多くのシェアリングサービスが人々の暮らしへと浸透している。今年発表された報告をみると、「シェアリング」が10大新語にも10大流行語にも入っており、高い頻度で使われた最も人気のある言葉だったことがわかる。
また今年の報告では「新4大発明」にも非常に注目している。高速鉄道と支付宝(アリペイ)、シェア自転車、ネット通販が人々のライフスタイルを再構築し、新しいモノや新しい事、新しい現象を次々生み出し、そこから秒殺や顔認証、高速鉄道旅行、お年玉の奪い合い、品切れ続出人気商品といった新語も生まれ、中国語の言葉を更新し続けている。
「新4大発明」は国民生活のあらゆる面に影響を与え、言語コミュニケーションスタイルもこれにともない変化し、言語コミュニケーションシーンが日常のリアルな生活シーンからバーチャルなネットワークで構築されたオンラインのコミュニケーションシーンへと移り変わっている。ネットワークの言語コミュニケーションには文字や記号だけでなく、ネット特有の各種顔文字も加わり、コミュニケーションのスタイルが一層多元化するという特徴をみせている。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年5月31日
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