外交部(外務省)の陸慷報道官は13日の定例記者会見で「中国の世界貿易機関(WTO)加盟は17年間で、中国と世界に計り知れない影響を与えた。中国側は多国間主義の道を堅持し、数多くのWTO加盟国と共にWTOの基本的な価値観と原則を守る」と述べた。
WTOのキース・ロックウェル報道官が中国のWTO加盟17周年にあたってのインタビューで「中国をWTO加盟国にしたことは極めて重要だ。ルールを基礎とする多角的貿易体制を揺るぎなく支持する中国のような加盟国を持つことは極めて重要だ」と述べたことについて、陸報道官は「WTO加盟国として中国の果している役割に対するロックウェル氏の評価に、中国側は注意を払っている」と指摘。次のように述べた。
今年は中国の改革開放40周年だ。17年前のWTO加盟はこの偉大なプロセスにおける一里塚的出来事であり、これは中国と世界の双方に対して多大かつ計り知れない影響を与えた。
17年間、中国はWTOのルールを遵守し、しっかりと約束を履行し、信用を重んじ、物品関税率の引き下げ、輸入割当など非関税障壁の撤廃、対外貿易経営権の緩和、サービス市場の開放などの面で、すでにWTO加盟時の約束を全面的に履行した。グローバル化に深く融け込むことで、中国は世界最大の物品貿易国としての地位を獲得しただけでなく、経済発展と貧困削減のプロセスを加速し、発展のチャンスを世界とより良く分かち合い、世界各国の貿易発展と人々の幸福の促進に重要な貢献をしてきた。
17年間、中国はWTOの取り組みに全面的に参加し、これを支持し、貿易の自由化と円滑化を積極的に推進し、貿易円滑化協定に率先して調印し、ルールに基づく多角的貿易体制を断固として支持し、世界経済ガバナンスにおいてWTOが重大な役割を発揮する後押しをし、さらに多くの途上国が経済グローバル化のプロセスに融け込み、そこから受益することを支持してきた。
だが、この17年間には遺憾なこともあった。国際貿易の促進、多角的貿易体制の維持のための中国の多大な貢献を圧倒的多数の国々が認め評価する中、依然としてこれを見て見ぬふりをし、さらには「中国のWTO加盟議定書」第15条の義務の履行を拒絶して、中国が引き続き不公正な待遇を受けるようにしている個別の国がある。
現在、多角的貿易体制は新たな正念場の時にあり、一国主義と保護主義による深刻な打撃に直面している。中国側は多国間主義の道を堅持し、WTOが必要な改革を行うことを支持する。われわれは数多くのWTO加盟国と共に、WTOの基本的な価値観と原則を守り、その権威と実効性を高め、将来の国際貿易発展のニーズにより良く適応させる。同時に、中国は新たな高水準の開放を推し進めることで、各国と共に開放型世界経済を構築し、互恵・ウィンウィンを実現する。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年12月14日
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