最近発表された「時間の使い方調査報告」によると、2008年と比べ、中国人の2017年における労働時間は1日当たり0.47時間減ったのに対して、余暇や人付き合い、自分のためなどに使う時間が0.26時間増えた。これは中国人の生活の質が向上していることを反映していると言える。中国新聞網が報じた。
中国社会科学出版社、内蒙古(内モンゴル)大学経済管理学院、内蒙古大学中国時間利用調査・研究センターが実施した「時間はどこへ行ってしまったのか?中国時間の使い方調査・研究報告」がこのほど北京で発表された。
報告は、2017年の中国の時間の使い方調査(CTUS)の統計を基に、中国大陸部の新疆維吾爾(ウイグル)自治区、西蔵(チベット)自治区を除く、29省の1万2471世帯(3歳以上の家族構成員が3万591人)の時間の使い方情報を系統立てて分析した。つまりこのデータは中国、中国の都市部、農村部を代表する統計と言える。
「報告」によると、2017年、中国では賃金労働者の時間外労働(8時間を超える労働)が常態化しており、時間外労働率は42.2%に達している。うち、非正規部門、低所得者、低学歴者、製造業従事者、生産・製造関連の人員の時間外労働が特に深刻だった。主要14ヶ国と比べると、2017年、中国の有償労働の時間の長さがトップで、最少のイタリアより125%多かった。
「報告」によると、中国の女性は、「仕事と家庭の両立」から、「家庭に回帰」する傾向にある。2017年、中国の女性と男性の無償労働時間の割合はほぼ3:1だった。仕事の分担における男女差別は、教育水準が向上するにつれ改善されているものの、全体的に見ると、男性よりも、女性のほうが、1日当たりの有償労働時間が短く、無償労働時間が長い。また、労働時間が長く、余暇や人付き合いなどに使う時間が短かった。また、女性は「仕事と家庭の両立」から、「家庭に回帰」する傾向にあるという。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年12月13日
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