2019年は「亥年(中国ではブタ、日本ではイノシシ)」であるため、英国発のアニメのキャラクター・ペッパピッグが、英国が中国人観光客を呼び込むための「招きブタ」となっている。英国政府観光庁がこのほど発表した最新情報によると、春節(旧正月、今年は2月5日)を目前に控え、英国はペッパピッグなどの自国ブランドを活用して中国人観光客を呼び込みたい考えだ。同庁は、19年、英国を訪問する中国人観光客の数は前年比43%増の延べ48万3000人に、中国人観光客の消費額は10億ポンド(1ポンドは約144.3円)以上に達すると見込んでいる。 北京商報が伝えた。
英国政府観光庁は今後、ブリティッシュ・エアウェイズ、中国のオンライン旅行会社(OTA)と提携して、ペッパピッグなどのブランドを活用した観光スポットのPRを実施する計画だ。その他、アジア以外の地域では最大規模の春節を祝うイベントを、ロンドンやマンチェスター、イングランド・リヴァプール、バーミンガム、リーズ、エディンバラなどの主要都市で開催する。
ペッパピッグは現在、文化、娯楽、観光などの市場で引っ張りだことなっている。公開されている資料によると、「ペッパピッグ」は、子供向けアニメとして、英国のE1 Kidsで04年5月31日に放送が始まり、今では世界の180地域で放送されている。そして、中国の市場に進出して以降、高い人気を博している。今年1月、春節映画として公開される中国語劇場版「小猪佩奇過大年」の宣伝動画「ペッパピッグって何?」が公開されると瞬く間に話題をさらい、好評を博している。その他、中国国内の観光市場を見ると、ペッパピッグのテーマパークを建設して、子供連れの人たちを呼び込もうと取り組んできた企業もあるほどだ。
近年、英国への観光客の供給元としての中国は、大きな観光購買力を見せている。英国政府観光庁の統計によると、中国人観光客の消費額は平均2059ポンドと、他のインバウンド客の平均消費額の3倍以上となっている。また、英国滞在日数や旅行範囲なども他のインバウンド客を上回っている。また、英国を訪問する中国人観光客数も右肩上がりとなっている。今月30日-2月12日、中国から英国に向かう航空便の予約数は前年同期比24%増となっており、今年上半期、中国から英国に向かう航空便の予約数も前年同期比31%増となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年1月29日
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