北京の首都国際空港T2ターミナルビルから出発する旅客は、特殊な保安検査ルートを体験できる。顔認証技術の応用により、スマート旅客保安検査システムは自動的に旅客・搭乗券・証明書のチェックを行うことができる。荷物の保安検査エリアに入ると、さらに顔認証により旅客と荷物を記憶することで、荷物が間違って持ち去られることを回避することができる。北京日報が伝えた。
このハイテクシステムは舶来品ではなく、首都国際空港と商湯科技が共同開発したもので、T2ターミナルビルで試験的に導入されてからすでに半年以上になる。商湯科技を中心とする北京の人工知能(AI)産業は、すでに全国トップの優位性を形成している。
世界的に有名なベンチャー投資研究機関のCBインサイツは3000社のAI企業の中から、最も将来性の高いスタートアップ企業100社を選出した。喜ばしいことに、中国からも6社入選しており、そのうち、商湯、第四范式、曠視科技、Momenta、地平線の5社は中関村の企業だ。これにより、北京の中国全土「AI最優秀都市」としての地位が再び浮き彫りになった。
北京には他にも優秀なAI企業がある。北京市経済・情報化局が発表した「北京AI産業発展白書」によると、昨年5月8日時点の全国AI企業数は4040社で、うち北京企業が1070社で26%を占めている。北京はAI分野の多くのスター製品・企業を生み出している。例えば今日頭条は昨年第1四半期に世界でダウンロード数がトップになったTikTokを開発しており、ほぼ若者のスマホの「標準装備」になっているほどだ。
北京大学、清華大学、北京航空航天大学、中国科学院自動化研究所、中国科学院計算技術研究所など、中国全土のAI中堅研究機関の過半数が北京に集まっている。一連のテクノロジー企業もAI実験室もしくは研究院を設立している。多くのAI企業の集約型発展により、北京は自動運転でも全国の先頭に立っている。8社の35台の自動運転車が、路上テストで累計6万3000キロ以上走行している。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年2月20日
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