多くの人にとって、オンラインゲームは、娯楽やストレス解消法の一つであるものの、一部の人は不幸にもゲームに振り回され、それに完全に依存してそこから抜け出せなくなってしまっている。2013年、オンラインゲーム依存症が、米国の精神障害の診断と統計マニュアルの付録に盛り込まれた。2018年6月には世界保健機構(WHO)が発表した国際疾病分類の第11回改訂版(ICD-11)でも「物質使用症(障害)群または嗜癖行動症(障害)群 - 嗜癖行動症(障害)群」および「衝動制御症群」カテゴリにおいて「ゲーム症(障害)」が採用された。
回龍観病院は2008年にははやくもアルコール依存症専用病室を立ち上げ、物質依存(主にアルコール依存)の臨床診療や研究を行ってきた。
WHOのゲーム依存症の定義
ゲーム症(障害)は、ゲームをすることに対する制御の障害やゲームに没頭することへの優先順位が高まり、他の生活上の利益や日常の活動よりもゲームをすることが優先され、否定的な(マイナスの)結果が生じているにもかかわらず、ゲームの使用が持続、またはエスカレートするなどによって特徴づけられると定義している。
ゲーム依存は健康にも重大な負担をもたらし、長時間ゲームをしていることが原因で、睡眠不足、栄養不良、視力の低下、気分が落ち込み、怒りっぽくなり、切れやすいなどの症状が現れる。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年5月23日