継承から発展へ 世界へ広がる「泉州南音」

福建省級無形文化遺産「南音」継承者の李白燕氏への独占インタービュー

人民網日本語版 2019年06月12日14:42

「泉州南音」は中国で現存している最も古い音楽の一種である。大量の曲目、古い楽器及び独自の体系を形成してきた記譜法により、「南音」は漢時代と唐時代以来の中国音楽の血脈を引き継いでいる。「南音」は古色豊かにして優雅で、清らかで節回しが美しい。その長い音楽の歴史と多元的な文化特徴で、「中国音楽の歴史における生きた化石」と称えられており、中国音楽の歴史において独特なかけがえのない地位にある。また歴史や文化、学術研究などの分野でも極めて重要な価値を有している。人民網が伝えた。

2009年、「泉州南音」は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の人類の無形文化遺産に正式に登録された。「南音」の無形文化遺産登録成功10周年を記念するために、福建省級無形文化遺産「南音」継承者の代表である李白燕さんは人民網の独占インタービューを受け、「南音」の長い歴史と継承・発展を語り、長い年月を経ても衰えることがない「南音」の魅力を語ってくれた。

▽音楽をもって友情を育み、世界の共鳴を引き起こす

福建省泉州市は「南音」の発祥地であり、この音楽と現地の人々とのつながりが非常に深い。大まかな統計によると、泉州市には民間によって運営されている「南音」に関する協会や団体の数が数百にも達している。「南音」は地元の人々に好まれているだけでなく、歴代の泉州市住民の足跡とともに、海外へも伝わっている。台湾、香港、マカオなどの地域や、フィリピン、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア、ミャンマー、ベトナムなどの国に広がり、国内外から非常に注目を浴びている。更には、海外華僑と台湾同胞の故郷への想いを維持する精神上の絆でもある。

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