中国石油(ペトロチャイナ)タリム油田が明らかにしたところによると、中国石油重点リスク試掘井「輪深1井」は8882メートルに到達後、坑井仕上げ段階に入った。この井はアジア陸上最深記録を更新し、8877メートルの記録を塗り替えた。アジア陸上の8641−8649.5メートル区間の最深コア採取記録を塗り替えた。科技日報が伝えた。
「輪深1井」はタリム盆地にあり、2018年6月29日に掘削が始まった。中国石油西武鑽探工程有限公司が掘削を担当。
「輪深1井」は地質的資料が乏しく、深く高圧・高温で硫黄が含まれるといった掘削の難題があった。タリム油田公司はプロジェクト地質一体化を堅持し、地質分層研究を詳細に行った。井の構造、ドリルの引っ張り強さや水力学などの最適化論証を行った。ドリルの引っ張り強さを強化し、保護管の摩耗を減らし、立て坑の完全性を確保した。現場の実際の状況に基づき目的層掘削の最良の掘削液配合と性能の実験を行い、模索した。セメントモルタル体系高温性能評価試験を行い、超高温セメンティング安全施工を保証した。目的層のセメンティングに向け技術的蓄積を十分に行った。
「輪深1井」の掘削成功は、タリム油田超深井掘削技術が再び世界トップ水準に達したことを示した。輪南油ガス探査の新分野を切り開き、深層探査を推進するのに大きな意義を持っている。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年7月25日