瀋陽師範大学が19日の最新科学研究成果学術報告会で明らかにしたところによると、同校が率いる国際共同研究チームが発見した哺乳類の化石「Microdocodon」は、中国が初めて発見した舌骨の保存状態が良好な哺乳類の化石で、哺乳類の舌骨の早期の進化を示している。
新しく発見された「Microdocodon」は、内モンゴル自治区寧城県五化地区の、今から約1億6400万年前のジュラ紀の地層から見つかった。化石は保存状態が良好で、体長は約14.7センチ、重さは約5−9グラム。中国で見つかっているうち最も小さなDocodon類化石だ。説明によると、この発見は現在の哺乳類の舌骨構造が、より原始的な哺乳類のものを受け継いでおり、哺乳類が咀嚼能力を獲得した最も初期段階のものであることを示している。
瀋陽師範大学の周長付教授によると、中生代哺乳類は現在の哺乳類の近親で、その化石の発見は、哺乳類の起源と初期の進化を遡って調べるため、最も直接的な証拠を提供する。そのため同分野の研究は、古生物学及び進化生物学の研究の注目点となっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年7月25日